みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

登り納めの兜山

●今年も夫婦でいろいろな山をトレッキングしました。登り納めは、山梨百名山の一つ「兜山(かぶとやま)」。標高900メートルチョットの低山なので、周回コースでも所要時間は4時間弱です。とはいえ、鎖につかまりながら歩く急な岩場が多くて結構バテまし…

蔦屋重三郎が聴いた江戸の音

●蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)は、江戸時代を代表する破天荒な出版業者です。謎の天才浮世絵師・写楽(しゃらく)を世に送り出した人物としても有名であり、彼のドラマが来年NHKで放映されるとのこと。 ●それを台東区が記念して、蔦屋重三郎にゆか…

深大寺の新そば

●新そばの季節になりました。東京を代表するソバといえば、「深大寺(じんだいじ)そば」でしょう。そこで、この連休は調布市の深大寺周辺をウォーキングしました。 ●まずは、関東屈指の黒湯といわれる「深大寺天然温泉湯守の里」でデトックス。ここはぬる湯…

栃木ドライブ

●猛暑が落ちつき、秋の気配が感じられるようになりました。そこで先月、妻を連れて栃木県をドライブ。 ●まず訪れたのは、芳賀郡茂木町にある鎌倉山(かまくらやま)です。「栃木百名山」でもっとも低く、標高は520メートルだとか。頂上までの所要時間は3…

日和田山ハイキング

●今月、53歳になりました。残暑厳しく、寄る年波には勝てない……というワケで、誕生日直前の日曜日は惰眠をむさぼる予定でした。が、わが妻は最近やけに元気でして、突然「高尾山に行くじょ!」と宣言。 ●「休日の高尾山なんて、新宿駅前より混んでるぞ!」…

わが愛車の話

●わが愛車は、20年以上も前、妻がプレゼントしてくれた「ママチャリ」です。古き良きロッド式ブレーキのチャリンコでして、価格は一般的な自転車の2~3倍くらいしました。そのころの奥さんは……私にとても優しくて……最高級の軽快車をポンと買ってくれたの…

山梨のミュージアムめぐり

●ヒンヤリした冷泉といえば、山梨県を思い浮かべます。においや色のない単純泉が多いため、山梨の温泉はインパクトに今一つ欠ける。しかし、入るのはもちろん、飲んでよしの薬湯として昔から有名であり、特に夏場は低温で心地いいぬる湯が重宝します。という…

手話の話

●性差問題などにとり組んでいる施設「スペースゆう」で、「ジンジャーミルク」という映画を見てきました。同性愛と「聾唖(ろうあ)」の世界に焦点をあてた作品です。監督をはじめ、製作スタッフや出演者のほとんどが、聴覚障害なのだとか。「聴覚障害者のチ…

藍の生葉染め

●藍(あい)は、わが国の伝統色の一つ。剣道着でもおなじみのカラーです。「正藍染(しょうあいぞ)め」は、タデ藍を発酵させて染色するので、たいへん手間がかかります。が、葉を粉砕しただけの汁につけ込む「生葉(なまば)染め」なら、家庭でも簡単に楽し…

トロンボーンコンサート

●上野公園内にある「旧東京音楽学校奏楽堂」は、わが国最初の本格的な音楽ホールです。瀧廉太郎(たきれんたろう)や山田耕筰(やまだこうさく)といったビッグネームも、この舞台に立っているらしい。先月、ここで開催されたトロンボーンコンサートにいって…

房総旅行の話

●1泊2日で、千葉県をふらふらと旅行しました。まずは、石射太郎(いしいたろう)という巨人の伝説が残るハイキングコースをたどり、高宕山(たかごやま)を登頂。 ●ここは起伏の少ない尾根道が大半で、今くらいの時期ならラクに登れます。また、石切り場跡…

飛び出すしかけ豆本ワークショップ

●先日、千葉市美術館で「ちょっと飛び出すしかけ豆本」というワークショップを受講しました。私は二度目の参加でしたが、妻は今回が初めて。読書好きな彼女に「上製本づくりがいかに繊細か」を体験させてやりたく誘った次第です。 ●講師は前回と同じ、豆本・…

文武両道の文士たち

●「文弱の徒(ぶんじゃくのと)」という言葉があります。ありていにいえば、「学問や芸術にのめり込む者は心身の鍛錬がおろそかになる」という文人批判です。 ●しかし、インテリゲンチャには意外とバンカラが多いみたい。というか、「バンカラ」という言葉自…

水彩クロッキー講座

●この連休、川口市のアートギャラリーが主催する「水彩クロッキー講座」に参加してきました。クロッキーとは短時間で描く技術、およびその絵(速写画)のこと。鉛筆もしくはスケッチ用チョーク(コンテ)を使うのが一般的ですが、今回は絵筆主体の速写を学び…

法華経寺のお花見

●千葉県市川市にある「中山法華経寺(なかやまほけきょうじ)」にいってきました。法華経寺は、鎌倉時代の過激な僧侶・日蓮(にちれん)が最初に開いた大本山。日蓮宗への思い入れはないものの……「花見の名所としても有名」と聞き、妻と一緒に訪れた次第です…

群馬霊場めぐり

●群馬県の中之条町(なかのじょうまち)にある嵩山(たけやま)にいってきました。嵩山は古くから霊山として知られ、ハイキングコースには「経塚」「胎内くぐり」「弥勒穴」「不動岩」などと呼ばれるポイントが点在しています。 ●奇岩や怪石を眺めたり、鎖を…

雑司ヶ谷鬼子母神堂散策

●池袋駅は、毎週道場がよいで利用している都内屈指のターミナル駅。ただし、私は路線を乗り換えるだけであって、池袋の街にくり出すことはほとんどありません。 ●その理由の一つが壮絶な人ごみです。肩をぶつけ合って進む……あの人波は、なるべくなら遠慮した…

飯能ぶらり

●先日、埼玉県の飯能に行ってきました。飯能は、旧幕府軍と新政府軍が衝突した「飯能戦争」で有名ですが、私は三島由紀夫の異色作「美しい星」の舞台としての思い入れが強い。 ●今回の目的地は、飯能駅から徒歩30分くらいのところにある宮沢湖畔の「喜楽里…

下町そぞろ歩き

●2月に入り、さすがに雪も降りましたが……今冬は例年にくらべてあたたかです。そこで、フラッと柴又(しばまた)の帝釈天(たいしゃくてん)まで足をのばしました。 ●妻のお目当ては参道名物の草団子、私は酒のつまみになるようなつくだ煮や漬物がターゲット…

年の瀬参拝の話

●先日、千葉県・香取神宮を訪れて松詣(まつもうで)をしました。松詣とは、初詣の人ごみが苦手な私が恒例としている年末参拝のこと。 ●帰省渋滞を避けるべく早朝に車で出発し、8時前には到着しました。参道にならぶみやげ店はまだ開いておらず、拝殿までの…

夢二式ステンシル

●なんとも目まぐるしい一年でした。で、本年最後の息抜きとして「ステンシルワークショップ」に参加。高崎市美術館で開催中の「竹久夢二のすべて」展に関連した企画です。 ●ステンシルとは、文字や模様を切抜いた型紙を使った染色技法や版画のこと。本講座の…

藍の型染め体験

●藍(あい)色はわが国の伝統色の一つであって、武士も「勝色(かちいろ)」といって尊びました。剣道着には、藍染めされたものが多いです。 ●さて先日、「埼玉県立歴史と民俗の博物館」で、久しぶりに藍染め体験しました。しかし「型付け」の藍染めは今回が…

しかけ豆本ワークショップ

●千葉市美術館でおこなわれた「飛び出すしかけ豆本(まめほん)」のワークショップに参加してきました。講師は、豆本と消しゴムはんこの作家である服部エリカ氏です。 ●豆本とは、てのひらにおさまる程度のミニチュア本のこと。本講座の主旨は、服部氏が用意…

テルマエ展

●山梨県立美術館で開催中の「テルマエ展」にいってきました。「テルマエ・ロマエ」というマンガとのコラボ企画で、同コミックは映画化もされたほどの人気作。わが妻が愛読していたため、一都二県の遠路をはせ参じたワケです。 ●「テルマエ・ロマエ」は、公衆…

マボロシ同窓会の話

●今月、52歳の誕生日をむかえました。あまり自覚はないのですが……体力とか気力も、十代や二十代のころとは違ってきているはずです。生活習慣病の心配なども、頭をかすめる今日このごろ。そんな気分に誘われたのか、おととい、中学校の同窓会に出席する夢を…

七面山とクマの親子

●山梨県にある「七面山(しちめんさん)」は、日蓮宗総本山「身延山(みのぶさん)」の守護神とされる「七面大明神」が鎮座する霊山です。七面大明神をまつる「敬慎院(けいしんいん)」までは片道約3時間、山頂だとさらに1時間くらいかかります。「かなり…

クルドの話

●東京都北区・十条駅前にある「メソポタミア」は、日本で唯一「クルド料理」の看板をかかげているお店。そのオーナーであるワッカス・チョーラク氏は、日本クルド文化協会事務局長や、東京外国語大学のクルド語講師もつとめています。先日、彼の講座にいって…

国立劇場歌舞伎鑑賞

●今年10月に閉場する国立劇場へいってきました。いただきもののチケットをムダにせぬよう、大慌てで仕事を切りあげ、開幕ギリギリにすべり込みセーフ。 ●演目は「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」でした。主演は中村芝翫(なかむらしか…

上野散策

●長く続いたコロナ規制の反動もあって、この大型連休は大混雑するとのこと。そのため遠出はやめて、上野かいわいを散策することにしました。 ●まずはアメ横へ向かい、「摩利支天徳大寺(ましりてんだいとくじ)」を参拝。徳大寺は、「良い品が何でも安くそろ…

お守り工場見学

●お守り袋の生地を生産している工場「岩秀織物(いわひでおりもの)」を見学してきました。年配のご夫婦が運営している小さな作業場で、表には看板のたぐいを出していません。そのため、場所がなかなかわからず、5分ほど周辺をウロウロしてしまいました。 ●…