みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

マボロシ同窓会の話

●今月、52歳の誕生日をむかえました。
あまり自覚はないのですが……体力とか気力も、十代や二十代のころとは違ってきているはずです。
生活習慣病の心配なども、頭をかすめる今日このごろ。
そんな気分に誘われたのか、おととい、中学校の同窓会に出席する夢を見ました。

●会場は、ちょっと変わったつくりの居酒屋。
ホール中央がドリンクバーになっており、そこからすべての座敷とテーブル席が見渡せるようになっています。
「お飲み物を選ばれたら、ご旧友の集まる卓を、楽しみながらお探しください」と店員に案内され、私は早速、店内をぐるりとながめました。

●すると、それらしきオジさん一名を即発見。
彼は、思春期の時点ですでに「くたびれたオジさん」っぽかったため、すぐにピンときたのです。
その後、同窓生らと約40年ぶりのあいさつを交わしました。

無神論を唱えていた学級委員長がお寺の管理人になっていたり、ふんわりとした家庭的な雰囲気の女の子が茶髪のフリージャーナリストになっていたりと、クラスメイトたちは予想だにしなかった道を歩んでいました。
ただし、誰の話を聞いても、どうも大した興味を抱けずじまい。

●夢の話とはいえ、「自分の生活から離れた人びとは、こんなにも遠い存在になってしまうのか!」と、ちょっとビックリしました。
「しかし、これが人生なんだろうな」と、静かにうなずいた次第です。

●なお、このマボロシの同窓会でも、私はお酒を鯨飲。
「二日酔いが残るだろうなぁ」という憂うつだけが、妙にリアルに残っています。

●まっ、改めて「そういう年ごろなんだ」と自戒して、健康管理には極力気をつけてまいります。