みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

水彩クロッキー講座

●この連休、川口市のアートギャラリーが主催する「水彩クロッキー講座」に参加してきました。
クロッキーとは短時間で描く技術、およびその絵(速写画)のこと。
鉛筆もしくはスケッチ用チョーク(コンテ)を使うのが一般的ですが、今回は絵筆主体の速写を学びました。

●むろん、水彩クロッキーでも鉛筆を用います。
が、鉛筆は頭・上半身・腰・脚のあたりをとるだけで、あとは一気呵成に水彩絵の具にて描きこんでいきます。
実習に先だち、「外郭<線>よりも陰影<面>でとらえることが大事」とのアドバイスを受けました。

●ただし、鉛筆による下書きをしてもOK。
その場合、「外郭はなるべく途切らせず、長い線で描ききる」のがコツらしい。
なるほど……ノエビア化粧品の美人画ポスターで一世を風靡した鶴田一郎氏も、デモンストレーションの際は一筆書きのような長い線でシルエットを描いていました。

●しかし、若い女性モデルの前にイーゼルを立てて絵を描くのなんて生まれて初めてです。
本番では、おそろしく緊張。
また、1枚あたり10分のペースで仕上げるのもツラかったです。
最初の絵では20分の猶予をもらいましたけれど……やはり時間が全然たりない。

●なお、講師の村山之都(むらやま しつ)さんによる総評は、ビックリするほど丁寧でした。
参加者全員の作品に何かしらの長所を見出し、説得力のあるコメントを加えていました。
私は「脚部のバランスに安定感があっていい」との評価を頂戴。

●ちなみに「絵の具の使い方が独創的」と評された妻は、自作をにらんでは何度も首をかしげていました。
納得のいかないデキだったみたい。
まぁ、夫婦ともにシロウト丸出しのレベルでしたが、思った以上に集中できて楽しかったです。