みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

群馬霊場めぐり

群馬県中之条町(なかのじょうまち)にある嵩山(たけやま)にいってきました。
嵩山は古くから霊山として知られ、ハイキングコースには「経塚」「胎内くぐり」「弥勒穴」「不動岩」などと呼ばれるポイントが点在しています。

●奇岩や怪石を眺めたり、鎖をつたって登れたりする低山なので、「家族連れもアスレチック感覚で楽しめる初心者向けコース」と紹介されることが多いのですが、実は結構けわしいです。
雨後の鎖場などは、すべってたいへん危険でしょう。

●さて、私の奥さんは不動岩の鎖場で尻ごみし、「こんな危ない岩場を登っても、ただの自己満足にしかならんッス!」とベソをかきました。
私が根気づよくなだめすかして……何とか踏破。
すると妻は一転し、「ふむぅ。こんな大きな岩の上まで行ったのかぁ」と、しばし自己満足にひたっていました。

●その晩は東吾妻町(ひがしあがつままち)にあるお気に入りの温泉に投宿。
妻の筋肉痛がひどく、ひたすら彼女のマッサージにつとめました。

●翌日は、板倉町(いたくらまち)にある「雷電神社」を参拝。
雷電神社とはカミナリをはじめ、嵐や地震といった自然災害に関する神をまつる、関東ではポピュラーなおやしろです。
ここは関東一円の雷電神社総本山なので、チャンスがあればぜひ足をのばしたいと思っていました。

●門前の川魚料理店では、名物のなまずの天ぷらとたたき揚げをテイクアウト。
駐車場のすみでは……これといった案内板もなかったのですが……古今最強の力士とされる「雷電爲右エ門」の手形石を発見。
社務所で聞いたそのいわれは、少しあやふやだったものの、武芸関連の史跡にときめきました。

●桜の開花はまだでしたが、本当にいい陽気で春を満喫。
本年度も精進してまいります。