みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

日和田山ハイキング

●今月、53歳になりました。
残暑厳しく、寄る年波には勝てない……というワケで、誕生日直前の日曜日は惰眠をむさぼる予定でした。
が、わが妻は最近やけに元気でして、突然「高尾山に行くじょ!」と宣言。

●「休日の高尾山なんて、新宿駅前より混んでるぞ!」とおどしても、「じゃあ、どこでもいいから山を登りたい」と一歩もひきません。
結局、根負けし、埼玉県日高市の名峰「日和田山(ひわださん)」のハイキングを提案。

●そんなこんなで約1時間半をかけ、西武鉄道池袋線高麗(こま)駅に到着しました。
ここは「巾着田(きんちゃくだ)」のマンジュシャゲまつりが有名です。

●駅から登山口に向かう途中の無人販売所では、1袋100円均一のナスやキュウリをゲット。
価格高騰が続く野菜だけに、激安プライスとその新鮮さに感激しました。

●さて、日和田山の登山道には、岩場が多い男坂と、比較的なだらかな女坂の2コースがあります。
男坂は、文政年間の水盤が置かれた水場があったり、男岩・女岩という岩壁に通じていたりと、人気が高いルートです。
ハイテンションな妻の意向により、往路は男坂をチョイス。

●登りはじめてしばらくすると、日傘をさしている年配女性に遭遇しました。
道幅がせまいため、露先(つゆさき)が引っかかりそうで実に迷惑。
「彼女自身も手がふさがって危険だろう」と思いましたが……まぁ、それも個人の自由か。

●頂上までの所用時間は、約1時間でした。
江戸期につくられた「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」は、かなり立派。
ただし、眺望は、山頂の少し下にある金毘羅神社のほうがよかったです。

●下山後は、飯能の温泉でリフレッシュしました。
その後、飯能駅近くで見かけた行列ラーメン店でエネルギー充填。
「肉増し」&「麺大盛」を注文した私の妻は、「これぞ、四つ星! とんでもない逸品ッス」と大興奮していました。

●目を白黒させて麺をすする彼女のグラスに水を注ぎながら、「いやぁ、この人、本当に全力で生きているなぁ」と深く感心。
「この妻に負けぬよう励むべし!」とのバースデイ抱負をたてました。