みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

谷川岳ハイキング

●日本三大岩場の一つに数えられる「谷川岳(たにがわだけ)」にいってきました。
ロッククライミングで転落死する人が多い山ですけれども……初心者の楽しめる登山コースもあって、非常に人気の高い名峰です。

●私たち夫婦は、ロープウェイで「天神平」というところまで行き、そこから「オキノ耳」という頂上をめざしました。
しかし、「天神のザンゲ岩」というポイントを過ぎたあたりで……登頂を断念。
というのも、思いもよらぬ残雪のため、軽装備のわれわれにはちょっと危険なコンディションだったからです。

●「筋肉細胞がズタズタになっちゃったよ」と音をあげていた妻は、「勇気ある撤退こそが本当の登山です!」と大喜び。
まぁ、たしかにコースは想像以上に険しくて、「こりゃあ道というより、歩ける崖だなぁ」と、私自身も参っていました。

●ところで、目をみはったのは、シニア世代の健脚さです。
小型犬を片手で抱え、ハイピッチで進むオバアちゃんには心底脱帽。
いやはや、おそるべし。

●余ってしまった時間は、「日本一のモグラ駅」で知られる土合(どあい)駅の見学にあてました。
同駅は、下り線を地下338メートルに敷設。
そのため利用客は、462段もあるトンネル階段を昇り降りせねばなりません。
しかも、エレベーターやエスカレーターといった文明の利器を導入していない無人駅なので……生半可な気持ちでは改札口までたどりつけないのです。

●プチ鉄道オタクのわが奥さんは、「臨時快速のやまどりが停車してるじゃん!」などと大はしゃぎ。
「筋肉細胞がズタズタになった」とは思えない勢いで、大階段をダッシュしていました。

●いやはや、おそるべし。