●なんとも目まぐるしい一年でした。
で、本年最後の息抜きとして「ステンシルワークショップ」に参加。
高崎市美術館で開催中の「竹久夢二のすべて」展に関連した企画です。
●ステンシルとは、文字や模様を切抜いた型紙を使った染色技法や版画のこと。
本講座の主旨は、「画家であり、詩人でもあった才人・竹久夢二が考案した書体をベースに、年賀状用のステンシルを作る」というものでした。
●竹久夢二ファンの大半は、乙女であります。
それゆえか、受講者の9割は女性でした。
●竹久夢二は「ゴチック体」よりもやわらかみのある「明朝体」を好んだそうで、三角をとりいれた書体が得意だったとか。
「線を丸に置きかえたり、波線にしたりといった遊び心も、夢二式文字の魅力の一つだ」という話でした。
●私は、「迎春」のシンニョウを龍に見たてたデザインを考案。
一方、わが奥さんは、花柄を散らしたえらく細かい版をセッセとこさえていました。
彼女は目を血走らせて、「面倒くさい作業って熱中しちゃうよね」とつぶやいていましたが……まぁ、それなりに楽しかったのだろうと思います。
●完成した作品は、夫婦ともにかなりのクオリティ。
印刷屋さんで刷ってもらったかのような仕上がりでした。
「原始的なコピー技術」とされるステンシルですけれど、いやはやおそるべし。
●なお、年賀状を投函するまでには「あて名書き」というさらなる試練もあります。
つらいやなぁ。
●ともあれ、よいお年を。