みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

しかけ豆本ワークショップ

千葉市美術館でおこなわれた「飛び出すしかけ豆本(まめほん)」のワークショップに参加してきました。
講師は、豆本消しゴムはんこの作家である服部エリカ氏です。

豆本とは、てのひらにおさまる程度のミニチュア本のこと。
本講座の主旨は、服部氏が用意した消しゴムはんこ印影の切り抜きなどを使い、「見開き4シーンのとび出す絵本を作ろう」というものでした。
以前、上製本体験をしたことがあるのですが……この豆本づくりも基本的には同じ。
見返しと表紙の接着がいちばん難しかったです。

●なお、企画展示室では絵本作家・荒井良二氏の展覧会が開催中でして、まずはその荒井作品を見学し、彼の色づかいやモチーフなどをお勉強。
夜景にひそむ幻想的な騒々しさや、月あかりの……一見静かそうで……どこかヒステリックなまぶしさに、インスピレーションを受けた次第です。

●そこで私がつくる絵本は、「暗闇におびえる子どもが、出会った動物たちを乱暴に投げ飛ばしながら<暗くてコワいじょ!>と、夜の森をさまよい続ける物語」に決定しました。
タイトルは、ズバリ「くらくてこわいじょ」です。

●絵が飛び出すメカニズムはたいへんシンプルで、実に目からウロコ。
ただし、そこには繊細な調整が不可欠であり、結構手間取ります。
ともあれ、ノリとボンドの接着力をうまく使いわけるコツなどを、約3時間かけて学びました。

●持ち帰った豆本を妻に見せたところ、「この主人公のモデルは私かな?」との指摘をちょうだい。
ははは……バレたか。
さらに、「トモオさんのシュールな発想って絵本向けかもね」という、おほめの言葉もいただきました。

●なるほどなぁ。
絵本作家にもあこがれますね。