みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

埼玉の化石展

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●先月、埼玉県立自然の博物館の「知って!埼玉 化石でたどる2000万年」展を見てきました。
秩父が海だったころに生きていた史上最大のサメ「メガロドン」をはじめとし、県内外の化石や復元模型を一挙公開中。
同館はちびっこをターゲットとした施設とおぼしいのですが、わかりやすくてオモシロい特別展を毎度企画しています。

●さて、大昔の日本にはゾウ、トラ、ヒョウ、サイといった動物もいたそうです。
ジャイアントパンダが存在した可能性すらあるらしい。

秩父を代表する海獣パレオパラドキシア」や巨大魚「チチブサワラ」はもちろんのこと、小型に進化した「アケボノゾウ」、本州最古の縄文人骨だという「妙音寺洞穴屈葬人骨」などに目をひかれました。
また、東京都北区で採集された「トウキョウホタテ」とか、横瀬町産の「トラの犬歯」といった、おそろしく地味な化石も興味深かったです。

●近現代の標本では、ニホンオオカミの頭骨が圧巻。
海外からヒトが持ち込んでしまった外来種に関する解説パネルもありました。
埼玉県にしかいないという天然記念物「シラコバト」は、鷹狩りの獲物として江戸期に輸入された「外来種」です。
ちなみに、フダつきの害獣・ハクビシンも、外来種と聞いていたものの……何と、古来から生息する「在来種」とする説があるのだとか。

●さらに大昔は、本州にもヒグマがいたというからビックリ。
クマさんとスモウをとったという足柄山(あしがらやま)の金太郎も、相手がヒグマだったら秒殺されていたかも知れません。

●妻へのおみやげに本展のパンフレットを購入。
化石ファンかつ猛獣マニアの彼女は、「本州にヒグマがいなくなったのは惜しいッスね」と……常人には理解しかねる感想をもらしつつ……くい入るように読みこんでいました。