みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

高田馬場散策

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●もとは外国料理だったカレーやラーメンも、今や日本を代表するごちそうの一つです。
日本人の繊細な舌でアレンジされた海外の郷土料理は「本場をもしのぐ!」などと喧伝され、その手の専門店がテレビや雑誌にたびたび登場しています。

●しかし、本家の外国人たちからすれば、やはり異議があるらしい。
いわく、「日本のカレーは味がキツい」。
いわく、「日本の中華料理はアブラっこい」。

●本場のほうが、もっとドギツかったり、アブラぎっていると思っているこちらとしては、ちょっとマユツバな話です。
そこで今回、知り合いの中国人が絶賛する中華料理店へ足を運びました。

●案の定、休日のお昼どきだというのに、コロナ騒動で店内はガラガラでした。
おかげで、「現地とまったく変わらぬ味」という四川料理を、私と妻だけの貸し切りで楽しめました。

●が、結論からいえば、やはり中華料理はアブラっこい。
そして、四川料理は激辛でした。

●とかく和風の味つけは甘いものです。
だから、日本人向けに塩梅した料理の味は、ネイティブにしつこく感じられるのかも知れません。
そんなことを考えつつ、お店のある高田馬場駅前から目白駅まで歩いて腹ごなしをしました。

●すると道中で、漫画家の楳図かずおがデザインしたという「まことちゃんポスト」を、切手の博物館の前で目撃。
精妙すぎる筆致によるオゲレツ漫画「まことちゃん」は、わが青春のバイブルでした。
あのマンガの舞台は、ちょうどこの辺りです。
うれしくなって、写真をパチリ。

●博物館内をひやかすと、1962年東京オリンピックの柔道切手を発見。
額面どおり1枚5円で販売されていたので、思わず購入しました。

●そういえば、来年のオリンピックはどうなるのでしょう?
あまり関心はありませんが……昨今の自粛ブームに流されるのだとしたら、つくづく残念。
私としては、日常生活を犠牲とした御身大事よりも、今日一日を存分に生きたいものです。
現代人は今一度、おのれの死生観を見つめ直すべきじゃないでしょうか?

●今年も残すところ1か月。
悔いなきように精進いたします。