みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

春の群馬ぶらり旅

●群馬の温泉へ行ってきました。
その行きがけに「岩井堂砦(いわいどうとりで)」を登山。
懸崖造(けんがいづく)りだという「岩井堂観世音御堂(いわいどうかんぜおんみどう)」前にレンタカーを止めて、その裏山を約1時間ハイキングしました。

●岩井堂砦は、低い岩山ながらも鎖場が連続するスリル満点のコースです。
気温の低い山間部ゆえか、ちょうど桜が満開。

●なお、国定忠治(くにさだちゅうじ)処刑場跡にある「忠治地蔵」でも、桜がみごとでした。
この地蔵をおがむと、脳卒中にならないのだとか。
高血圧の私は、念入りに参拝しました。

●さて帰路は、群馬県立自然史博物館で開催中の「毒のある生きもの大図鑑」展を拝観。
同館の常設展では、実物の恐竜標本や大スケールのジオラマなどが見られます。
この常設展示室を回るだけでも、2時間ほどかかりました。

●そして企画展「毒のある生きもの……」では、「刺される」「かまれる」「食中毒になる」「毒にふれる」の4コーナーを、スタンプラリーしながら見学。
「ヘビの約3分の1は毒ヘビである」とか、「キノコの約1割が毒キノコで、その他のほとんどは毒の有無が不明。無毒とされているキノコでも、体質や体調次第では食中毒をおこす」といったお勉強をしました。
キノコマニアの妻は「うむ、さすがはキノコ!」と、なぜか深く感心。

●世界最大といわれるペルビアンジャイアントオオムカデの見た目は、まるでプラスチックみたいでした。
作りもののようにカゴの中でジッとしていましたけれど、解説によれば、大きさのわりには俊敏とのこと。
強力なあごも、プラスチックを砕くくらい強力だそうです。
何ともブキミでした。

イモガイの神経毒を鎮痛剤に利用する研究や、毒生物を無毒化する料理法の紹介などもあって、期待以上に面白かったです。
ただし、ミュージアムショップのグッズが……やたらと高いわりに……いまいちセンスに欠ける。
まぁ、これは「博物館あるある」の一つだと思います。

●退館後、博物館向かいの売店にて、限定販売の「牛乳まるごとソフトクリーム」を妻が購入。
「うみゃいものこそ、最大の毒だな。また太っちまうッス」と、夢中でかぶりついていました。