みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

和菓子づくり体験

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●和菓子づくり体験を、浅草で受講してきました。

●水分量の多い和菓子は、生菓子(なまがし)と呼ばれます。
また、あんこやモチ粉を練りあげて、季節のおもむきを味や形に込めた生菓子を「上生菓子(じょうなまがし)」といいます。
今回作ったのは「梅の花」の上生菓子でした。

●まず、三角棒という道具を使い、丸めたあんこにスジを入れていきます。
さらに、箸の先であんこにじんわりと圧をかけて、花の形に押し広げる。
黄色いあんこを茶こしに押しつけると、フワフワとした花の芯ができますので、それを中央にのせれば完成です。

●比較的単純な工程ながら……チョッと力が入っただけでも形がゆがむので、かなり難しい。
細心の注意を払ったものの、まるでカボチャのようなできばえにガッカリしました。

●最後に自分で抹茶をたてていただくのですが、これは意外とうまくいきました。
粉末状の茶を湯に溶く際は、茶筅(ちゃせん)を持った手の力を抜いて、やわらかく、素早く泡だてます。
しかし、初心者は、なかなか上手に泡をたてられぬものなのです。

●ともあれ、久しぶりに生菓子と抹茶を堪能しました。
下町のロケーションも、実におもむき深かったです。

●なお、わが妻はガチガチの洋菓子派。
最近はケーキよりもドーナッツにはまっているとのこと。
そこで帰路、駅前の「ミスタードーナッツ」に寄って、彼女へのおみやげを購入しました。

●「ドーナッツの穴からお外をながめれば、春先の風情もひとしおッスね」
彼女は茶人めいたコメントを口走り、あっという間に4つも完食。
結構なお手前で……。