みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

尖石縄文考古館

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●長野県茅野(ちの)市にある尖石(とがりいし)遺跡は、国宝に指定された土偶縄文のビーナス」や「仮面の女神」で有名。
個性豊かな土器類も数多く発見されており、それらをバーンと展示しているのが尖石縄文考古館です。
かねてより訪れたかった博物館の一つで、先日、妻と毒沢温泉へ行ったついでにたち寄りました。

●ところで、埴輪(はにわ)とは古墳時代に作られた人形であり、古墳の埋葬品として製造されました。
一方、土偶は祭祀用の人形でして、壊すのを目的に作られたらしい。
ですから、破損のない土偶は少ないそうです。

●ただし、縄文のビーナスは、破損のないほぼ完全な姿で発掘されています。
また、仮面の女神は墓穴から見つかっており、埴輪のように埋葬品として埋められた可能性があるみたい。
今回の見学も、いろいろと勉強になりました。

●埋葬者の顔を鉢型の土器で覆って埋める「鉢被葬(はちかぶせそう)」というのを、初めて知りました。
また、実用サイズを超えたミニチュア土器や巨大土器にも目をひかれましたし、ランプとして使われた「吊手(つりて)土器」の繊細な造形にビックリ。

●ちなみに、私の奥さんにどことなく似た縄文のビーナスは、安産型の大きなお尻をしています。
しかし、オッパイのほうは、笑っちゃうほどひかえめでした。
考えてみると、わが国の土偶には、巨乳タイプがほとんどない気がします。

●「おチチって、年とともにたれるの。だから、小さいくらいがちょうどイイんだよ」
一緒にながめていた妻が、そう断言していました。