みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

金山城跡散策

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金山城(かなやまじょう)は、群馬県太田市に築かれた難攻不落の名城。
巨大な規模をほこった山城で、近年、その土塁や石垣が復元されました。
「土造り」が多い関東ではめずらしい「石垣造り」の城として、独自の石積みなどがマニアを唸らせているのだとか。

●先日、温泉めぐりのついでに足を延ばしました。
見学ルートは片道30分程度。
城跡のガイダンス施設である地域交流センターから歩くと、小一時間要します。

●豊かな緑の中に築かれた石垣は、沖縄の城(グスク)跡をほうふつとさせました。
が、山奥ゆえ、やたらと湿気が多く、ベタベタと汗をかき、とにかく体力を消耗。

●妻は、イルカみたいに全身をヌラヌラと光らせていました。
「汗め! ふいても、ふいてもきりがないッス!」と、少々おかんむり。
「こんな山中に城を建てるなんて……人間ってスゴイのか? はたまたバカなのか?」と、私はしばし黙考しました。

●なお、金山は霊山としての信仰も古いそうです。
遺構には雨乞いの儀式もおこなわれたという「日ノ池」があり、これがまたエキゾチックなたたずまいでした。
本丸の下にあるご神木の大ケヤキも、実にみごと。

●帰路は「マツタケ、そっちにないか?」と、夫婦でキョロキョロしながら散策しました。
江戸時代以降の金山は、将軍家に献上するマツタケで有名となり、「御林(おはやし)」として管理されたといいます。

●しかし、残念ながら、マツタケは見つかりませんでした。