みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

感染症さわぎ

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●中国から全世界へと広がった肺炎ウィルス。
わが国では感染拡大を抑えるべく、学校や公共施設が次々と臨時休暇に入っています。
イベントも軒並み自粛。
参加を楽しみにしていた講演はすべてお流れとなり、実にうらめしい。

●それはさておき、「この猛威をさほど恐れていない人って、結構多いんじゃないかな?」と思っています。
当初は非常に危険な感染症と喧伝されましたが、死亡率は新型インフルエンザに毛が生えた程度。
持病などで極端に体力の落ちた人や高齢者以外は、たいてい1週間ほどで回復するらしい。

●しかし、このウィルスに対する警戒心は不可解なくらいに過剰です。
日本のみならず、各国の経済も大混乱におちいっているほど。

●通勤ラッシュの電車では、乗客のほぼ全員がマスクを着用。
隣人と接触するたびに除菌用ウエットティッシュで、触れた部分をぬぐい続けるノイローゼとおぼしき女性も目撃しました。
花粉シーズンでありながら、クシャミ一つで非難がましくニラまれてしまいます。

●あおるだけあおっているマスコミにも責任もあると思いますが、このヒステリックな反応はあまりにも異常。
「健康のためには病気になることも必要」といった見識は、もはや危険思想なのかも知れません。
感染者が魔女狩りのようにさらし者になっている昨今、じっと息をひそめているのが賢明なのでしょう。

●たとえ死が目前にあっても、決して心を失わぬこと。
武術を学んでいる以上、肺炎ごときに右往左往せぬ境地にありたいものです。

●とはいえ、昨夜は、ウィルスに感染して目がとろけしまう悪夢にうなされました。
深層心理では、私もビビッているみたい。

●修業がたりぬか……。