みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

不思議な木

●玄関前や塀ぞいにトコロせましと置かれた鉢植えは、下町風情の一つ。
近所のお宅でも、道路わきにさまざまな草木がならべられています。
今時分は新緑があざやか。

●さて、とあるお宅の鉢植えには、2階の高さにもおよぶ大きなビワの木があります。
で、特筆すべきは、木が植わっているのが数十センチ四方しかない発泡スチロール箱だということ。
その箱にはウォーターウエイトが入っているものの……自重で倒れないのが実に不思議です。

●箱の土表面は雑草で覆われており、木の根がどうなっているのかは不明。
箱を突き抜けて、アスファルト道路の下に根をはっているのでは……とも想像できる、まことに奇妙な景観になっています。

●この植栽を最初に発見したのは、わが妻。
彼女の「ありゃあ、トリックアートかな?」という素っとん狂な声で、私も注目した次第です。

●しょっちゅう前を通りかかるけれども、夫婦ともに「この大樹がいつからあったのか?」を、まったく思い出せない。
そんな点も、ややミステリアスです。

●お役所が知れば、「道路法が何やかんや」と騒ぎだすかも知れません。
撤去されぬうちに、天然記念物指定を求めたいものです。