みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

日本語教育能力検定セミナー

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●「日本語教育能力検定試験対策」の無料トライアル講座に参加してきました。
外国人に日本語を教える先生になるための資格試験セミナーです。
 
●実は私、大学時代に国語教師と日本語教師の資格を取得しています。
しかし最近、「日本語教育能力検定試験の合格率は2~3割の難関である」と聞き、検定試験そのものに興味をそそられました。
日本語教師が国家資格化される」との話もあるので、どんな講義がおこなわれ、どんな人たちが集まるのかを見てみよう……と思い立った次第。
 
●さて参加者は、20代もしくは30代の人たちがメインで、過半数が女性でした。
セミナーの講師は、趣味と実益を兼ねて19年間連続受験しているというベテランの日本語教員。
 
●本番のテストは、合計で221問とのこと。
出題範囲は言語学、教育学、心理学、社会学などにわたり、とにかく難しい。
過去問題15問を解きましたが、正解したのは半分以下でした。
 
●例えば、「子音の声帯振動の有無について、カ、サ、タ、ナのうち、他と異なるものはどれか?」といった設問がありましたけれど、正直いって、何を質問されているのかすらサッパリ理解できない。
ちなみに、答えは「ナ」です。
簡単にいうと、ナ以外は「ガ、ザ、ダ」というふうに濁点がつけられる……ということらしい。
 
●難しいついでに、お次の文法問題もお手あげでした。
→ 「『~かける』の意味で他と違うものはどれか?」
1.看板を立てかけた
2.命を落としかけた
3.デモ隊が押しかけた
4.隣の人に話しかけた
 
●この正解は「2」。
「命を落としかけた」だけが、実際には~していない……すなわち「その寸前だった」との意味で使われているからです。
 
●ともあれ、教師うんぬんどころの話じゃなかった。
日本人としての日本語能力にすら自信を喪失しました。
だからテストは嫌い。
でも、このセミナーは本当に面白かったです。
 
●本講座の受講料は、全8回で約8万円とのこと。
う~ん。
資格を持っている身としては、少々悩ましい学費です。