みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

夏休みの都内観光

●先日、「伝統工芸青山スクエア」という港区の伝統工芸館で、甲州印伝(こうしゅういんでん)づくりを体験してきました。
鹿革に更紗(さらさ)模様づけをし、それを印鑑ケースにしたてる工芸プログラムです。

●印伝といえばうるし塗りが有名ですが、その他にも顔料を使ったり、煙でいぶして模様をつける手法があるそうで、今回は顔料を用いる技法をお勉強。
私はマンガチックなイノシシ柄、妻は微細なカニ文様を選びました。

●顔料のついたゴムベラで型紙上を刷ける作業は比較的簡単。
しかし、できあがった印伝を、がま口となる金具にはめ込むのが一苦労でした。
予定時間の60分ギリギリで何とか完成。

●そこから、白金台にある港区立郷土歴史館の「Life With ネコ展」にも足を延ばしました。
長崎県壱岐市で見つかった日本最古のイエネコの骨や、ネコの天敵であるイヌの……これまたわが国最古の……埋葬骨などが見られる特別展です。

●ネコ派の妻は、ネコの足跡が残っている古墳時代の須恵器(すえき)を目の当たりして「ニャイーン」と嬌声をあげていました。
私は、加藤清正が退治したと伝えられるトラの下あごに興味津々。

●なお、洋犬はずいぶんと昔から輸入されていたようです。
ダックスフンドドーベルマンっぽい西洋種のイヌを、サムライも飼っていたらしい。

●というワケで、なかなか見ごたえがありました。
来場者は、ネコ好きとおぼしき女性が多かったです。
同展は9月11日まで。