みっか坊主日記 弐(2)

手裏剣(しゅりけん)道場の師範がつづる突発的ダイアリー<続編>

首都圏外郭放水路

●首都圏の洪水を防ぐために建設された世界最大級の地下放水路が「首都圏外郭放水路」です。
この放水路が活躍するのはゲリラ豪雨や台風の際で、2002年から一部供用を開始し、年に5~7回程度活躍してきました。

●使用されていない平常時は、地下の調圧水槽や立坑などが見学可能。
先日、その見学プログラムに参加してきました。
同施設は、埼玉県春日部市の江戸川沿いにあります。

●増水河川の排水をうながすコンクリートプールは、長さ177メートル、幅78メートル、高さ18メートルと、超巨大。
マスコミにもよく取りあげられているようです。
内部温度は外気よりも10度ほど低いので、湿気の多い今の時期だと「防災地下神殿」の異名を持つ調圧水槽にはカスミがかかり、プール全体は見渡せません。

●わが妻は、「わかった! ここ、『翔んで埼玉』の世界埼玉化計画集会のシーンを撮影した場所じゃん」と大興奮していました。
他にも、テレビドラマなどのロケでよく利用されているらしい。
「栃木県がほこる大谷石地下採掘場と同じですな」と、私の奥さんは得意げにうなずいていました。

●なるほど、最初はその異観に圧倒されましたが……大谷石地下採掘場を見学した時と同様……記念写真を数枚撮れば、あとはもうすることがなくてちょっと退屈。
妻は床に残った水たまりをバシャバシャと蹴って遊び、私は超巨大なコンクリート柱を殴りつけて時間をつぶしました。

●ちなみに、この施設のすぐ近くには、稽古用十手を作ってくれた鍛冶屋さんがご在住。
発注の打ち合わせで通った5年前が、何だかすごい昔のようです。
ごぶさたしているなぁ。